小櫃川の氾濫


昭和45年(1970年) 「小櫃川の氾濫」

 小櫃に沿って走るJR久留里線。その上総清川駅周辺の「清川地区」は、過去において大きな水害に見舞われています。今回、(有)カメラのコバヤシの小林幸晴きよかわ商店会副会長から小櫃川氾濫時の写真を提供して頂きましたので、大きなダメージを受けた水害について調べてみました。 

万年橋1

万年橋2
写真は、平成元年(1989年)8月1日~8月2日の大雨時の小櫃川万年橋近くの様子

小櫃堰1

小櫃堰2

詳細は以下記事

 小櫃川(おびつがわ)の氾濫
 昭和45年(1970年)6月30日から7月1日にかけて関東地方南部を襲った大雨は、小櫃川の激しい増水を引き起こし、流域被害は甚大なものとなりました。 この清川地域でも小櫃川が氾濫し流域の住宅に押し寄せました。これを期に同年8月、千葉県は小櫃川・小糸川災害復旧工事事務所を設置し総事業費95.2億円を投じ、昭和50年(1975年)3月に完成(決壊護岸の復旧・屈曲部を直線に改修)しました。
 この時、「西の唐古(現奈良)に、東の菅生(旧清川村)、仲を取りもつ登呂(現静岡)遺跡」と、日本3大農耕集落遺跡として考古学界に知られた上総菅生遺跡の大半が川底に沈みました。
 翌46年には、昨年を上回る大きな被害をもたらした台風25号に伴う大雨がありました。また、平成元年7月31日から8月1日にかけて降り続いた雷を伴った大雨で、万年橋近くの護岸の一部が崩壊し、その上にあった家の駐車場に止めてあった自動車が流されるなどの被害もでたそうです。


(県内の各被害状況は、下記のとおり)

【参考文献・引用等】
千葉県公式ホームページ 千葉県地域防災計画
千葉県の産業・交通遺跡 1998.12 千葉県教育委員会

崩壊した護岸1

崩壊した護岸2

写真は、平成元年(1989年)8月1日~8月2日の大雨時の小櫃川万年橋近くの様子
写真提供:カメラのコバヤシ(小林幸晴 様 所蔵)

 

 

 

2016年04月08日